名前 | S.R |
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職種 | スナック |
地域 | 東京 |
時給 | 1,700円 |
新卒で商社に就職しましたが、一人暮らしを始めたばかりですぐに金欠になってしまいました。
昼間の仕事の給料はたかがしれていて、家賃を払ってしまうといくらも残らないような有様でした。
とにかくお金を作らなければ、と思い立ち、Wワークをしようと考えました。
働いてお金を稼ぐという事がどれほど大変なのかという事を身をもって知ることができました。
昼間はOLとして働いてはいたのですが、それとは全くちがう形のサービス業という世界を垣間見て、本当に勉強になることが多かったです。
当時はとりあえず、お金のためだけに何でもいいからバイトしなければ、といった気持ちでしたが、今になってみると貴重なことばかりだったと感じます。
毎日様々なお客さんとお会いして、つかの間のおしゃべりなどをするのですが、中には同世代の男性で、真剣に人生相談をしてくる人もいました。
そんな時は、こちらも一人の人間として色々と考えたり悩んだりして、一緒に答えを探すような時もありました。
いつも羽振りが良くフルーツをオーダーしてみんなにふるまう人、入れてあるボトルで毎日ちょっとだけ飲んですぐに帰る人、陽気な人、暗い人、威張る人、面白い人、などまさに社会の縮図を見ているようでした。
バイトではありましたが、業界ならではの礼儀作法や言葉遣いなどは先輩からそれとなく教えてもらいましたし、また、お店の女の子全員で昼間に遊びに行ったりするなど仲の良いお店でしたので、人間関係で悩む事は全くありませんでした。
夜中の12時~1時頃まで働いていたので、とにかく昼間眠かったです。
でも、あくまでも昼間の仕事のほうが本業なので、気合で乗り切りました。
若かったので、きつかったですが多少の無理もきいたのだと思います。
また、嫌なお客様もたまに来て、お店の女の子を罵倒したり泣かせたりしていじめて喜ぶような人もいました。
私も1度だけその人のテーブルにつかされてしまい、さんざん文句を言われて傷つけられました。
心の中では「お金さま」と思っていたので、泣きはしませんでしたが、同僚の子はトイレで泣いていましたので、本当に迷惑な客でした。
それからは、ママや古株の先輩がつくようになったので良かったですが、そのような人は、昼間の世界で相当にストレスを抱えていたり、虐げられているので、あわれに思うようになりました。
こういうお店にはストレス発散に来ているのだから、それを迎えて受け止めるのも仕事のうちなのだ、と。
あくまでも期間限定、短期間で稼いでスパっとやめるようなつもりでいた方が良いと思います。
夜の世界に慣れてしまうと、身体を壊したり、昼夜逆転現象になったりして昼間の生活に戻れなくなってしまうおそれがあります。
よほど水があう人以外は、やっぱり夜は寝て、日が昇ったら起きて働くというのが人の本来の性質ではないでしょうか。
夜の仕事が悪いというのではなく、本当に適性が合う人もいるかもしれないので、人生勉強のつもりでチャレンジしてみてはいかがでしょう。