名前 | P.K |
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職種 | スナック |
地域 | 宮城 |
時給 | 1,800円 |
きっかけは、友人の紹介でした。
自身に学歴が無かったこともあり、当時は就職も考えていなかったので、職種を問わずアルバイトを探していたところ、時給も高く労働時間も5時間程度と好条件だったので働き始めました。
スナックで働いて良かったことは、社交性がついたことです。
お酒を飲んでいるということもありますが、どんな話をしようかこの話題はどうだろうかと考えて、楽しい時間を過ごしてもらおうとすると、自然と自身の口調も明るくなり、日常生活でも以前より明るくなりました。
また、様々な職業・年代の方とお酒の席で砕けた話をすることで、新しい知識や世の中の仕組みなどを知ることができました。
これは、普段生活している中では得られなかった経験だなと思います。
会話を広げるために、新聞やニュースなども見るようになりましたし、自身から発信できる情報も得ようと、習い事や趣味なども積極的に取り組みました。
こうした取り組みが、結果的に社交性をあげ、知識を身につけるきっかけになりました。
嫌だったことは、やはりお酒が入るとボディタッチが多くなる方がいることです。
いくら仕事とはいえ、知らない人に身体を触られたり近すぎる距離感には、数年働いても慣れませんでした。
お酒をたくさん飲まなくてはいけないのも負担でした。
お酒の量が売り上げにつながるので、接客の質よりもお酒の量といった方針のお店には違和感がありました。
では良い接客をすればお酒を飲まなくてもいいかというと、そうではありません。
お酒にお付き合いをして、更に良い接客を心がけることがこの仕事です。
その両立は思ったいた以上に難しいものでした。
お酒を飲めば飲むほど、接客サービスはおろそかになってしまいますし、お客様から見て、ちょうどいい飲みっぷりとはどの程度のものなのか何度も失敗をしながら「日々精進」の毎日でした。
部屋を借りるのにも苦労しました。
水商売は夜中に帰宅するということもあり、アパートの管理会社の方になかなか入居を許可してもらえないことが多かったからです。
そういったときは、同業者に紹介してもらったりお客様からさりげなく情報を得て、部屋探しをしました。
水商売特有の理由で困ったことがあったときは、同業者にずいぶんと助けられました。
水商売を始めるきっかけとして一番多い理由は「お給料」だと思います。
普通の会社に就職したと同じくらい、お店によってはそれ以上に貰うことができます。
お酒を飲んできれいな服や髪型、メイク。
華やかな職業に思うでしょう。
しかし忘れてはいけないのは、自身が貰う金額よりもお客様が支払う金額です。
キャバクラ、スナックなどのお支払いは決して安いものではありません。
「女の子と楽しく話がしたい」「大事な接待なので失礼のないように接客してほしい」「ただ話を聞いてほしい」お客様によって飲みに行く理由はさまざまです。
支払った金額が納得できるような接客に少しでも近づける努力を忘れてはいけないと私は思います。
また、自身の身体を大切にしてあげてください。
お酒も接客も、自分のできる範囲でいいと思うのです。
自分のできる範囲で精一杯取り組めば、お店側もお客様もきっと応援してくれます。