名前 | 桃ぴ |
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職種 | スナック |
地域 | 北海道 |
時給 | 1,800円 |
大学に通うのにお金が必要で、出来るだけ時給の高いアルバイトを探していました。
周りからすると水商売は良いイメージがないみたいですけど、私としては別に抵抗感はありませんでした。
色々な人と話すのも自分の人生経験になるのと思ったので。
ハタチになったときにすぐ知り合いを通じてお店を紹介してもらって働き始めました。
良かったことは、やっぱりコンビニのバイトなんかと比べてお金がもらえる。
お給料以外にもお客さんがプレゼントしてくれたり、ご飯に連れて行ってくれたりするので社会に出たら話せないような偉い人たちともお話しさせてもらえて、可愛がってもらいました。
もうこれからの人生であんなに高級なお店で食事することってないと思います。
お花を頂くのも特別な感じがしてすごく嬉しかったですね。
普通の女の子なら誕生日にあんなに盛大に祝ってもらえることってないじゃないですか。
シャンパンや大きなお花を見たときは「ドラマで見た世界だ」と感動しました。
嫌だったことは、どんなお客さんでも笑顔で接客しなきゃいけないこと。
マッサージしてあげる、なんて言って体中ベタベタ触ってくる人もいましたし、一番辛かったのが最後のお見送りの時にお札をドレスにねじ込もうとしてくる人。しかも下半身に。
ニコニコしながらそれとなく防ぐようにしてましたが、常連さんなのでそれが毎日のように続くんです。
その人にはエレベーターで無理やりキスされたこともありました。
ヘルプの女の子達が助けてくれるんですが、私と二人きりじゃないと不機嫌になるんです。
ヘルプの子の前では態度が全然違って話も上の空。
そんな感じだと他の女の子たちも私のヘルプはしたくない、ってギクシャクしてしまって。
その人がお店に来る日はかなり憂鬱でした。
また私は平日学校に通っているので日曜日が唯一の休める日なんですが、お客さんはそんなのお構いなしで連絡してきます。
もう眠いのに朝から電話かけて来ないでとどんなに言いたかったか……プライベートでも常にお店にいるときのイメージを壊せないのは大変でした。
授業の合間の休み時間にラインを返して、夜の出勤までに今日来てもらえるお客さんを確保して、忙しかったですね。
お酒が残ったまま二日酔いで授業を受けることも多かったので気づいたらうつらうつらしていることもありました。
当時は必死だったので周りのことは気にしていませんでしたが、絶対夜やってることバレてただろうなと思います。
時給が高いといっても地域によって平均がバラバラなので、どうせ働くなら大きな繁華街のあるところがいいと思います。
私は地方だったのでそこまで高くありませんでしたし、客層もそこまでリッチじゃなかったです。
店のランクを下げて、店のトップ嬢でいるか人気店で頑張るかは考え方次第ですが……。
あと、夜のお仕事は稼げますがお金が出ていく機会も増えます。
毎日の髪のセット、ドレス、イベントがあれば付き合いで顔を出したり、お客さんにもプレゼントしたりなど出費が多いです。
お店で溜まったストレスを発散するために、終わった後飲みに行くなんてこともありました。
色んな面で誘惑が多い世界なので、自分を持っていないと流されてしまうかも。
他の夢があってお金のために働くなら、期間や目標貯金額を決めておいた方がいいと思います。