ガールズスナックでゲイのキャストとしてバイトした体験談

恥しい話ですが転職活動に失敗し、当時は途方に暮れていました。

それを世間話程度にお店のオーナーに話したところ、働き始めることになりました。
 

ガールズスナックで働くゲイのキャストという異例の役職ではありましたが。

楽しんで働こうと意気込みを新たに望みました。
 

一番嬉しかったのは全体を通してゲイの私をお客様が受け入れてくれたことです。

もちろん10人いれば1人くらいは私がNGだって人もいます。
 

でも「お前がいるから来たんだよ」なんて言葉をもらえたり、初めて会うお客様に君に出会えてよかったと言われることが本当に幸せでした。
 

女性のように見た目で勝負できない私には人間性しか武器がありません。

そういった気苦労をお客様も近隣の同業者も温かい目で見守ってくれました。
 

自分の居場所があった事が一番嬉しかったことでした。

 
嫌な面はたくさんあります。

まずは時給です。
 

私は男性の為、女性より給料が時給が500円ほど安いです。
 

それだけでも不満でしたが、やることは一緒なんです。

むしろ誰よりも早くお店に来て、準備はすべてやって、営業が始まると女の子のドリンクもお客様のドリンクも作り、更に接客までさせられる。
 

最初の内はそれでも我慢が出来ました。

でも数か月ごとに時給が上がっていく女の子たち、そして上げ足を取られ何かミスをすると時給を下げられる私。
 

最終的には時給1100円まで下がりました。
 

お店自体を盛り上げていこうとミーティングもあったのですが、いつも私は蚊帳の外で、たまに話すと無視されて、黙っているとやる気があるのかと怒鳴られるとても理不尽な環境でした。
 

またうちに限った事ではありませんが東北地域のこういったスナックはヤ〇ザの出入りが多いのも嫌でした。

来るなとは言いませんが、取り巻きが気を遣う分とても偉そうで、金さえ払えば何でもしていいと思っている人が多いです。

酷い時は組同士のけんかが始まり、警察沙汰になる事もしばしばありました。
 

働く側は百歩譲って我慢できますがお客様はほとんどが堅気です。

そういった光景を目撃するたびに、うんざりしてしまい、他のお客様に申し訳ないと思いました。
 

あと仙台ならではかもしれませんが水商売にはプライベートはありません。

いつどこにいても誰かに見られていて、休みの日に飲んだ情報までお店に入ってきます。

窮屈極まりありませんでいた。

 
この業界はフルで入る子と曜日限定でスポットで入る子に分かれると思います。
 

ますはスポットの子ですが、本気で仕事に打ち込む必要はないです。

正直あなたが女性というだけで、いればお金になるとそこに居る価値があるので割り切って働きましょう。
 

そしてフルの子ですが、先の事を考えましょう。

水商売でフルだと大分収入があるはずです。
 

目先の人生じゃなく将来の自分に対しての投資を始めて下さい。

年齢を重ねてからでは遅いですよ。