スナックは8割方のお客様は優しく、女の子同士の仲もいいので働きやすかったです

生活費の足しにするために短時間で高時給のお仕事を探していたところ、求人を見つけ応募しました。

お酒が飲めなくても、水商売未経験でも大丈夫という条件や、終電で必ず帰ることのできる点、同伴やアフターの強制もないということに魅力を感じ応募しました。
 

良かったことは、たくさんのお客様とお会いすることができたことです。

中には、気性の荒いお客様や潔癖のお客様など少し接客をするにあたり難しい方もいらっしゃいましたが、8割方のお客様は優しくしてくださって、孫のような年齢の私に社会のこと、お酒のこと、たくさんのことを教えてくださりとても勉強になりました。
 

また、女の子同士の仲もよく、俗にいう女の争いのようなことは一切ありませんでした。

キャバクラとは違い、女の子だけになる時間が圧倒的に少ないことや、お店の立地も都会の真ん中という場所ではなかったことも理由の一つだと思います。

わからないことや不安なことは、教えたり教えられたり、お客様との会話の中でも自然体で楽しく会話が弾みました。
 

お給料も減額などなく、決まった日にちに現金で渡して頂いておりましたので、働いたぶんを目に見える形でお受け取りできるという点も、やりがいを感じる瞬間であったとおもいます。

 
嫌だったことというと、やはり接客のお仕事ですのでお客様のタイミングがございます。

女の子が足りなかったり、突然混んでしまったり、そんなときには残業もありました。

幸い終電をのがしてしまったときにはお店からタクシーで帰ることができたので、帰宅できないことはありませんでしたが、明日の予定に響くこともしばしばございました。
 

お客様の面から申しますと、お客様のお顔、名前、ニックネーム、飲んでるお酒とお酒の割り方、お通しの有無と好きなもの、と一人のお客様につき覚えなければならないことがたくさんありました。

私は覚えることがとても苦手で、毎日いらしてくださる方のことを覚えるのが精一杯だったもので、その点においてはお叱りをうけることがありました。
 

お店という点から言いますと、ママの機嫌によりその日のお店の雰囲気がガラリと変わるという印象があります。

少しきつい性格の方でしたので、お客様がいないときには罵声を浴びることもありました。

それが原因で、すぐに退店してしまう女の子も多く、ドタキャンの女の子も少なくなかったです。
 

お客様にあまり気に入られすぎてもいけないという雰囲気がありました。
 

ノルマやペナルティはないとのことでしたが、実は存在していたことも嫌だったことの一つです。

内容は、理由がたとえインフルエンザであっても欠勤の場合には罰金を取るというものでした。

その額も時給にしては割高でしたので、厳しいペナルティだったといえます。
 

ノルマは、一人のお客様についたら頂くお酒の量でした。

無理にいただくのに抵抗があったので、慣れるまでには時間がかかりました。

 
スナックは生半端な気持ちで入るお店ではないと思います。

お酒が飲めなくてもOKとはいうものの、お客様によってはお酒を飲んでほしい方もいらっしゃいますし、飲んで食べて楽しませるのがお仕事ですので、そのあたりが苦手という方は向いていないかもしれません。

自分の体を大切に、むりのない範囲でお仕事ができるようなお店を自分の足で探すのが一番良いかもしれません。
 

一度、または体験入店させてもらう、またはお客様として遊びに行くのも、雰囲気を知る上では得策です。

皆様の人生がより豊かになることを祈っております。