名前 | ケイ |
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職種 | ラウンジ |
地域 | 兵庫 |
時給 | 1,500円 |
自分が経営していたお店のお客さんがラウンジをはじめたばかりだったのですが、スタッフの女の子が集まらないと聞き、バイトをしてほしいと頼まれたのがきっかけでした。
たまたまそのお客さんが私の母の知り合いということもあり、少しの間助けることにしました。
ちょうどそのころ私は離婚をして二年ほどたっていて、元夫が作った借金の返済もあり、また自分のお店を立ち上げたばかりで金銭的にも余裕がなかったので、水商売は嫌でしたが子供を育てなければならないし引き受けました。
自分のお店を終えた後からの出勤で、本当に睡眠時間を削って働きましたが、結果的にここで働いた二年間で借金も大方片付いたし感謝しています。
当時32歳でしたが、はっきり言って疑似恋愛をしなければならない仕事なので、嫌悪感さえあるお客さんと接するのは苦痛以外の何物でもありませんでした。
私の場合、自分で独立した仕事を持っているという自負があったから、夜はあくまでもお金のためのバイトと割り切って働けましたが、この仕事だけでどっぷりつかっている女の子はあまり好感が持てませんでした。
私のお店は基本的に日中しっかりと働いている子が多かったので価値観は同じでしたが、ホステス一本でも自分でお店を持とうと考えているくらい根性がないと、年を取った時に哀れだと思います。
ただ本当にいろいろなお客さんがいて、年齢に関係なく男性は自分を第一に見てもらえないとすねる生き物だなということがよくわかりました。
目をきちんと見て話をしっかりと聞いてあげて、適度に質問を投げかけていけば、たいていのお客さんは喜びます。
でもそこから気に入られて深入りしたがるお客さんを、どうあしらうかは本当に頭を使わないといけないので、大変な仕事です。
容姿が良いだけでは続かない高度な仕事だと思うし、ぐいぐいくるお客さんをあしらって嫌な思いをさせられたこともあります。
私の場合この仕事をして何より良かったのは、運命の相手に出会えたことで、あるお客さんと恋愛関係になりお店をやめることになりました。
その人とは私の子供も含めた四人で生活をするようになり、もう15年以上たちます。
自分以上に私の子供や親を大切にしてくれる人で、この人と出会うためにこの仕事が巡ってきたのかなと思っています。
若くて綺麗であれば、最初はお客さんがちやほやとしてくれますが、決してそれだけでは通用しない世界です。
自分が嫌いなタイプのお客さんでも、好意を寄せているふりをして対応しなければならないので、精神的にもかなりストレスが溜まります。
ある意味お酒の力を借りれば少し饒舌にもできるので、酔っぱらわない程度に飲んで接客するほうが楽だと思います。
色を前面に押し出して売ると、男性はすぐに深入りしようとするので、次回からの接客対応がさらにしんどくなるので、話術を磨いたほうが長続きさせられます。