ラウンジとスナックの違い　どっちがきつい？稼ぎやすい？

ラウンジとスナックは似ているので違いがわからない人もいると思います。

しかし実は働く側にとっては結構違います。

ラウンジとスナックの時給や接客の仕方の違い、どっちがきついのか・稼ぎやすいのかなどについて経験者に聞いてみました。

ラウンジとスナックの違い

時給や給料システムの違い

時給相場は圧倒的にラウンジの方が高いです。

地域により差がありますが、私が働いていた地域だとラウンジは最低時給2500～3000円スタートに対し、(私のところは日給提示でしたが)スナックは1200～1500円と半額以上差があります。
 

お給料から引かれるのが、ラウンジだと必ず所得税10%と厚生費、名刺代(お店によってかなり変わります)が引かれます。

スナックでは学生の時に働いていたので、おそらく引かれていたかと思いますが、定かではありません。
 

バックは両方とももらえます。

ラウンジの指名バックは指名数、同伴数、売上によって変動します。

多ければ多いほど上がっていく仕組みです。
 

指名や同伴は数によってランキングがあり、上位に入賞すると賞金やドレス無料券がもらえました。

スナックだと一律なことが多いです。
 

私の働いていたスナックはあまり指名制度をとっていなかったのでバックはあればラッキー程度でした。
 

昇給にも差があり、ラウンジは売上によって給料がスライドしていきます。

頑張れば頑張るほどお給料はもらえます。
 

スナックはお店にも異なりますがあまり昇給の機会があまりなかったように感じます。

ママの裁量で上がることはあるかもしれません。
 

罰金制度はラウンジの方が多いです。

イベント、同伴、指名ノルマ未達成で罰金です。

酷い時は何日分もの罰金を取られます。
 

また当たり前ですが、遅刻、当日欠席には厳しいので罰金をとることが多いです。

当日欠席すると倍以上罰金が取られます。
 

スナックではよっぽどの粗相をしない限り罰金になることはないと思います。
 

給料の支払いはどちらも毎月月末締め、翌日15日で手渡しでした。

お店によっては口座に15日振り込みということもありました。

仕事内容や接客の仕方の違い

仕事内容の違いは、ラウンジはフリーのお客様に着くと30～40分接客するとお客様が場内指名しないと交代します。
 

スナックでは時間はあまり決まっていません。

交代しないときもあります。
 

どちらも基本時間無制限です。
 

私が働いていたラウンジには黒服さんがいました。

お店によっては黒服さんがいないところもあるようです。
 

接客中アイスの交換や使わなくなったグラスや灰皿を下げたり、その他仕事に関する必要なことは「お願いします」と呼び、お願いすることで黒服さんが全て行ってくれます。
 

スナックの場合は黒服さんがいないことがほとんどです。
 

もちろん私がいたスナックでも黒服さんやマスターさんはいなかったので、黒服さんの仕事も全て自分で行っていました。

そのため、ついつい接客に夢中になりすぎると氷を切らせたり、お客様の飲み物を切らせてしまうことがありました。
 

またこちらもお店にもよりますが私のところでは自分で伝票をつけていました。

接客の仕方の違いは私のいたラウンジの場合、基本的にワンツーマン接客というお客様一人につき、一人のキャストが接客するスタイルでした。
 

団体（パーティープラン）の場合はそうではなかったです。
 

スナックの場合は必ずしもワンツーマンではなく、一人につき大勢のお客様を接客することがあります。
 

スナックはリーズナブルな料金であることが多いので、お客様の出入りがかなり早い印象があります。
 

さらに大きな違いはカラオケで、スナックにはホールにカラオケが設置されていますが、ラウンジにはVIPルームしかカラオケがありません。

スナックの接客中、別卓でカラオケを歌われると会話がなり立たないことが多々ありました・・・。
 

特に花粉症で耳が聞こえずらいときは苦労しました。
 

お客様との距離の違いは圧倒的にラウンジの方が広いです。

箱の広さが基本的にラウンジの方が大きいからかもしれません。
 

スナックは距離が近くなることが多いので、お触りに気をつける必要があります。

客との連絡先交換や時間外営業の違い

ラウンジの場合は基本ママがいて、そのお客様をもてなすという協力プレイになります。

ママのお客様ではあるのですが、キャストの指名制度があるので売上がつきます。

そのため、連絡先交換を推奨するお店が多いです。
 

また、ママのお客様のお連れの新規でのお客様が来店されたら名刺交換も推奨されていました。
 

営業メールも同様です。

お客様の担当のママと相談して送ることが多々ありました。(私のいたラウンジはママが3人いました)
 

同伴はかなり多かったですし、同伴ノルマを設けられていました。

守れないと未達成×罰金一日分です。
 

アフターは全くないことはなかったのですが、ラウンジには年齢層が高いお客様や接待で利用されるお客様が多かったのであまりしたことはなかったです。

時々ママにお願いされて行くことはありました。
 

スナックでも同様にママのお客様を接客することが多いのですが、ラウンジと違うのは連絡先交換が強制ではなかったこと、同伴アフターもできればでいいよ～といったカジュアルな感じでした。

時間外営業はどちらかというとラウンジの方が多いかもしれません。

勤務時間の違い

勤務時間は若干の違いがあります。

地域によって違いがあるかと思いますが、ラウンジだと20時から1時のところが多いです。

スナックだと19時から1時までのところが多いです。
 

シフトの自由度は状況にもよりますが、スナックの方が自由な印象です。

ただ、出勤するキャストが少ないなどの理由で融通が聞かないことがあります。

指名制度やノルマの違い

指名制度はラウンジでは基本ママが本指名ですが、キャストを指名することが可能です。

もちろん追加でさらにキャストを場内指名することも可能です。
 

来店したお客様にまずママがついて気に入った子はいないかと指名がないか確認します。（常連のお客様で確認する必要がない場合聞くことがないかもしれませんが）
 

スナックの場合、お客様から申告があれば指名したキャストがつくことがありますが、基本的に指名制度は設けていないところが多いです。
 

ノルマはラウンジの場合ほぼあります。

イベントのノルマ、同伴や指名ノルマを行うことがほとんどです。

キャストによっては売上のノルマもあります。
 

スナックの場合ノルマがないところが多いです。

時々イベントとしてあるかもしれませんが、ほぼないような印象を受けます。

服装・メイクの違い

服装はラウンジだとワンピースが多いです。

時々スーツのキャストを見かけますが、少数です。

スナックは私が働いていたところではスーツのキャストが多かったです。
 

基本的にどちらも自由です。
 

メイクはそこまで大きな違いはありませんが、奇抜なモードメイクは遠慮されます。

キャストの年齢層・採用基準の違い

キャストの年齢層は若干ラウンジが若いですが、在籍キャストは大体若くて20代中盤～40代と幅広いキャストがいます。
 

スナックの場合幅広い年代のキャストがいます。

若くて時々20代前半もいるし、お店によっては50代。60代のキャストも見かけます。
 

採用基準はラウンジの方が厳しいです。

見た目、雰囲気など総合的なもの考慮されますが、私がいたラウンジでは店長曰くママとうまくやっていけるかをみると言っていました。
 

スナックの場合はママの基準で決めることが多い印象を受けます。

お店によってかなり変わるかと思います。

お客さんの年齢層や客層の違い

お客様はラウンジの場合やや年齢層は高めです。

時々接待で若いお客様を見かけることはあります。

客層は接待利用が多いことからかなり落ち着いています。
 

スナックでは料金設定が安いので、幅広い年代のお客様が来店されます。

客層はカラオケ目当てで来店されるお客様もいるので、賑やかな印象です。

ラウンジとスナックどっちがきついのか？
ラウンジは人間関係と同伴ノルマがきついかもしれません。（同伴と同じくゴルフ）

ママやキャスト同士の人間関係は昔と比べてかなりよくなったみたいですが、私の場合、黒服さんの合う合わないも大きかったです。
 

店長や副店長も黒服さんの分類に入るので、ママ以外に店長などの上の立場の黒服さんとうまくいかないと店を辞めなくてはいけない事態になることも多々ありました。
 

もちろんママとの関係構築も大変でした。

私のいたラウンジにはママが3人おり、それぞれ性格が違うため最初はかなり戸惑いました。
 

ママに少しでも粗相などをしたら嫌がらせされたこともありますし、お客様がいる席上で怒鳴りつけてきたこともあります。

逆にいうと気に入ったキャストを優遇することもありましたが。
 

ママにどれだけ気にいってもらえるかが鍵です。
 

ちなみに補足ですが、力関係ではママの方が店長より発言権があります。
 

同伴ノルマですが、私のいたラウンジでは月に4回必ず同伴ノルマがあります。

ラウンジには裕福な社会的地位が高いお客様がくることが多いので、そこまで大変ではなかったのですが、担当のママも一緒なことが多かったので、お客様、ママにも気をつけなければいけないので精神的に堪えました。
 

ゴルフからの同伴になると尚きつかったです。

自分のプライベートがほぼなかったです。
 

スナックですが、ママとの関係はもちろん、お客様のセクハラ、お給料が少ないことが嫌でした。

箱が小さかったのでお客様からのお触りが本当に嫌でした。
 

あまりにもしつこかったので、お客様にやや強めの口調でやめてくださいと言ったところ、ママからお叱りを受けたことがありました。
 

私がいたスナックのママは気分屋な性格だったので、理不尽なことが多々ありました。

お給料面ですが、やはりお客様ひとりひとりの単価が低いため必然的にお給料はラウンジと比べるとぐっと落ちます。
 

シフト通り勤務できればよいのですが、時々お店が暇で早上がりになるということがあると予定通りのお給料が貰えないのでさらにきつくなります。
 

ママとお客様のセクハラ、お給料面さえ目をつぶればよいのかもしれません。

ラウンジとスナックどっちが稼ぎやすいのか？
手取り早く稼ぎたいのであればラウンジです。

引かれる額もありますが、それ以上に金銭的に余裕があるお客様が多いため、売上がついてきます。

売上がついて来ることによってお給料は比例して多くなるので努力する価値はあります。
 

一方でスナックはお給料は少ないですが、引かれるものがあまり多くないため、出勤日数が少ない人には良いかもしれません。

私の場合はフル出勤でしたので、たとえ色々引かれてもラウンジの方が稼げました。

どっちが働きやすいか？
働きやすさはどっちもどっちですが私の場合ラウンジでした。

スナックは確かにノルマもなければ強制されることはほぼありませんが、ママや同じ環境で働くキャストとあまりうまくいかなかったのであまり働きやすくはなかったです。
 

スナックの店内はかなり狭いので、ママとチーママが話している話が筒抜けでした。

ほぼ在籍キャストの悪口、噂話です。
 

時々私がママに粗相をしてしまった時は、わざと聞こえるように私の悪口を言ってきたことがありました。

粗相とは言っても、ママの嫌いな香りの香水をつけてきた、ママの好みではないドレスを着てきたなどちょっとしたことです。
 

また、客層もかなり泥酔したお客様の接客も多かったので、接客面でも苦労しました。
 

ラウンジでは確かにママはきついし、黒服さんや他のお姉さんとの人間関係もありますが、その一方で客層は余裕があるお客様が多かったことが何より救いでした。

スナックと違って泥酔のお客様もいないですし、セクハラはちゃんと注意してもらえるので。
 

プライベートに自由はあまりありませんが、頑張ればお給料は増えます。

苦労対効果がちゃんと目に見えるので総合するとラウンジに軍配が上がります。（ラウンジでも結局ママとうまくいかず退店することにはなりましたが）

ラウンジが向いてる人はどんな人？
ラウンジはやや一般的な昼のお仕事と同じ雰囲気がありますので、一般的なOLさんだとすぐに馴染めるような印象があります。

接待もかなり多いので、礼儀作法がしっかりしていること、時事の話題が出ても反応でき、会話できること、空気が読め、お客様やママ、先輩ホステスにちゃんと気を遣える女性が向いていると思います。

スナックが向いてる人はどんな人？
スナックは賑やかなことが多いので、悪い言い方ですが少し下品なことに耐性のある人が向いてると思います。

下ネタが大丈夫、大勢のお客様とガヤガヤ接客できることが何より大切です。
 

また、アイスや灰皿交換も自分で行わなくてはいけないので広い視野をもつことや、ホールにカラオケがあるので歌が人並みでいいので歌えることも必須かと思います。