名前 | TK |
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職種 | ホスト |
地域 | 横浜 |
時給 | 1,600円 |
会社の給料だけではなかなか生活が厳しかったです。
残業があまりない仕事だったので、週に2日程度、夜できる仕事を探していたところホストクラブがヒットしました。
先輩でホストをしている人がいたので仕事内容を聞き、自分でもできると思いやることにしました。
しんどいバイトと聞いていましたが、お金が必要だったので、とりあえず1カ月だけ頑張ろうと決意し、始めました。
最初に1週間ほど研修で接客の基本を教わりました。
会社でももちろん社会人としての礼儀を教わっていましたが、さらにきめ細かいサービスが必要と言うことがわかりました。
私自身、もともと派手な性格ではなかったのですが、店長もそれ程派手な人ではなく、「自分のスタイルでやれば良い」と言われたので、特に派手な装飾などせずにお客さんの話を聞くことに専念しました。
スーツも1着ちょっと派手目なのを新調しただけでした。
派手好きなお客さんもいましたが、そういう人は本職のホストの先輩にお任せしました。
私は「こういうところ、来るの初めてでよくわからない」という地味目のお客さんの相手をすることが多かったです。
そういうお客さんは、よくテレビにあるような派手にポンポンとシャンパンを空けることはなく、売り上げはあまりないのですが、確実に来てくれました。
私自身、お酒がそんな強くなかったので、そういうお客さんのほうが相手をしやすかったです。
あと時給は思ったほど高くなかったですが、お客さんからの貢ぎ物が結構あったのはビックリでした。
高級なケーキとか服とか高くない時給を埋めてあまりあるほどもらえました。
ただ、ちょっと調子に乗ってしまったのか、ある時、お店に入る瞬間に、見知らぬ男に「お前、オレの女に金使わせやがって!」と殴られてしまったことがあります。
すぐにお店の人が来て助けてくれましたが、この商売は深入りできないと強く思いました。
あと、何回か、帰宅が午前4時頃になり、その日の仕事が本当にしんどかったことがありました。
一応、シャワーを浴びて出社したのですが、頭は回転しないし、会社の人から「なんか香水臭い」と言われることがありました。
結局最初の決意通り、1カ月で辞めました。
十分お金が貯まった、というより、これ以上肉体的にも続けられない、と思ったのが1番の理由です。
ルックスとコミュニケーションが全て、と言われる商売ですが、正直私はそれ程ルックスは良くないです。
面白い話もそれ程できないですが、夜の商売なりにお客さんに真摯に向き合う姿勢を示せばなんとかなるというのはわかりました。
派手さだけを求めるクラブではなかったのが良かったかもしれません。
しっかりとお店や他のホストを見て、自分に合った職場を見つけるのも非常に重要です。
なお、副業の場合、本業に響かないようなペースで仕事を入れていった方がいいと思います。
体力的にはしんどいです。