| 名前 | せもぽぬめ |
|---|---|
| 職種 | ホスト |
| 地域 | 大阪市 |
| 時給 | 1,800円～2,000円 |
学生の頃、車が好きでどうしても買いたい車がありました。学生のためローンは組めません。
親は学費で精一杯のため親に借りることも出来ません。
そこで手っ取り早くお金を稼ぐ方法を探していました。
そんな時に見つけたのがホストのバイトです。
ホストというとお客様と一緒にお話をしてお酒を飲んでと煌びやかなイメージを持っていました。
とりあえず容姿がある程度良くて女性と話が出来れば良いだろうと軽く考えていたのです。
しかし、現実は違いました。
とても大変なお仕事でした。
しかし、このホストというバイトを大学1回生から3回生まで続けました。（4回生は卒論で多忙なためバイトをする時間がありませんでした）
まずはじめに良かった事は単純に時給が高い事ですね。
私は学校帰りに19時から23時まで木、金、土曜日のシフトで入っていました。
時給1800円ですから1週間で2万円程の稼ぎになります。
最終的には時給が2,000円まであがりました。
時間当たりの給料が良く、さらに色んなお酒を飲む事が出来ます。
また、様々な女性の人生に触れる事が出来ます。
これはこの職業独特のものでしょうね。
お金持ちの苦労や風俗に勤めている人の苦労など多くの話が聞けました。
こういうディープな話を聞くのは大好きなのでお客様との会話は非常に楽しめました。
私の場合、たまたまある女性社長が気に入ってくれてバイト以外でもいろいろとお世話をしてくれました。
学生では経験できない世界を見せてくれて驚きの連続でした。
こういう＋αも期待できるのがいいですね。
次に嫌だった点です。
まず、上下関係がしっかりしていて非常に厳しいです。
社歴よりも完全に実力主義でした。
これはバイトの中でも同じです。
結果の出ない人は最終的に居づらくなり辞めていきます。
また、お客様は神様です。
お客様の言う事は絶対です。
そのため、精神的に疲れます。
お酒をどんどん飲まされることもあるので帰りはヘロヘロになる日もありました。
体力と精神力がタフでなければ続ける事が出来ないと思います。
開店前は重要顧客へお誘いの連絡。
完全に企業の営業マンですね。
そして開店前の準備では店をピカピカに磨きあげます。
毎日のトイレ掃除は大変でした。
かっこいいイメージと誰でも出来そうなイメージを持って軽くホストの扉を開いた事に後悔しました。
初めは辛い事だらけでホストのバイトを始めた事に後悔しました。
しかし、色んな方の人生を覗く事が出来、簡単にお金を稼ごうと思っていた自分を反省させられました。
そのため、敢えてこの辛い世界から逃げずに3年間、時間がある限り続けました。
楽しい事より辛い事の方が多いです。
女性は気分屋でわがままです。
しかし、この仕事を続けていると自分に磨きがかかりますよ。
あれから20年経った私は40歳で会社の役員をやっています。
社会に出てあのホスト時代の経験が非常に役に立ちました。
新入社員のころから営業成績がトップクラスだったのはホストと言うバイトで得た経験のおかげです。
ホストと言う仕事は最高峰の接客業でありサービス業です。
顧客を呼び込む努力、お金を落としてもらう努力は凄いと思います。
その辺の一般的な営業マンの努力なんて可愛いものです。
もし、ホストという仕事に就こうと考えている人が居るなら私はお勧めします。
物凄く大変な仕事です。
実力主義です。
しかし、この環境で胸を張って仕事を出来る人はどんな仕事に転職してもやっていけるでしょう。
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