最近都内を中心にどんどん店舗数が増えているガールズバー。
キャバクラは高すぎるというニーズに合っているからでしょうか。
そんなキャバクラとガールズバーですが、働く側にとってはどちらがいいのでしょうか？
時給や接客の仕方、どちらがきついのかなど、ガールズバーとキャバクラの違いを経験者が語ります。
ガールズバーとキャバクラの違い
Contents
時給や給料システムの違い
キャバクラは女の子の質や、お店の格、地域に寄って時給相場が変わります。
だいたい都内なら3500円が相場で、お客さんをたくさんもっている女の子がスカウトを通して引き抜かれた時や、お店を移籍する時には5000円、6000円という女の子も多いです。
めちゃくちゃ稼ぐ人は売り上げ金額からの歩合給という人もいます。
キャバクラには高いボトルをおろしてもらった時のボトルバックや場内指名、本指名、同伴、というものが時給とは別で計算されます。
その分バックが入ります。
もしくはポイントという形で計算され、次の月の時給に反映するお店も多いです。
罰金は当日欠勤、同伴などが無い場合の遅刻などがあります。
無断欠勤だと1万、当日連絡があってだと5000円という所が多いです。
給料から天引きするお店が多いです。
また、お店のボーイと恋愛している事がバレた場合、50万円払わないといけない所が多いです。
給料は、キャバクラは月末締め、15日払いという所が大半です。
ガールズバーはだいたい時給1200円から1800円くらいが相場でしょう。
露出の高さをウリにしているお店は時給が高い事が多いです。
ドリンクバックがあるお店があります。
一杯いくらでチェックをつけて月末計算するお店もあれば、ポイントとして計算されて次の月の時給に反映するお店も多いです。
カフェパリやモエシャンといったボトルをおろしてもらった時はその時の何割かが給料になる事もあれば、全くならないこともあり様々です。
また店によっては指名があり、指名バックがある場合もありますが、キャバクラのバックと比べるとかなり少額です。
罰金はあまりなく、当日欠勤や遅刻がOKなお店も多いです。
給料の支払い形態はガールズバーは様々です。
毎日手渡しというお店もあります。
仕事内容や接客の仕方の違い
キャバクラは綺麗なドレスに身を包み、ちゃんとヘアセットをして働きます。
ネイルやマツエクなどわかりにくい部分にもお金を使ってしっかり見た目を磨いていなくてはいけません。
基本的にはフリーで来店されたお客さんには、自己紹介して自分の名刺を渡し、まずは名前を覚えてもらい、気に入ってもらえるようにお仕事をしないといけません。
ひとつでも多くの指名を取る事が大切です。
そのためには、LINEやメール交換は必須で、朝起きてから夜寝るまでの間、マメに連絡をとってお店に来て貰えるようにお客さんをお店に呼ばなくてはいけません。
キャバクラ嬢は、お客さんの座っているソファーの横に一緒に座ります。
お客さんとお話をしたり、タバコに火をつけてあげたり、お酒を作ってあげたりと、気持ち良くお酒が飲めるように細やかに気配りして色々と接待するのがキャバ嬢の仕事です。
基本的に曜日固定のお店が多いので、勝手に休んだりはできません。
罰金やノルマがあるお店も珍しくありません。
ガールズバーはその名の通り、バーです。
なので、カウンター越しでの接客になります。
隣に座ったりする事はありません。
ガールズバーは店によって1対1接客のところと1対複数接客の所がありますが、一般的には1対1での接客です。
1対1の場合10～30分で交代して接客します。
指名があるお店の場合は1人の客とずっと話し続けることもあります。
また店によってはお客さんが少ないときに店の外でお客さんを捕まえるのも仕事の一部となります。
お客さんが少ないときに待機室で休憩していられるお店もあるので働くならこっちの方が楽でしょう。
また、キャバクラ嬢はキラキラしたドレスが必須ですが、ガールズバーはお店によって様々です。
制服があるお店もあれば、私服OKなお店もあるし、ビキニバーやバニーガールみたいに少し露出の激しいお店なんかもあります。
基本的に同伴やアフターはないお店が多く、指名という概念もないため、指名ノルマなんかもないお店が多いです。
客との連絡先交換や時間外営業の違い
キャバクラはお客さんとの連絡先交換はしないと話にならないです。
とにかく連絡先を交換して、アピールする事が大切です。
同伴という出勤前に一緒にご飯を食べて出勤する事はたまにお店が同伴デーというイベントを設ける事があるので、ノルマになる事があります。
アフターも、たくさんお金を使ってくれた人とは行かないといけない時もあるでしょう。
営業メールは起きている間はいつでも返すくらいの気概がないと厳しいです。
返事がない人でも、とにかくメールを送る事がキャバクラ嬢の大切な基本です。
ガールズバーはお店によってはお客さんとのアドレス交換を禁止しているお店もあります。
なので、連絡先を交換する事は必ずしも必須ではありません。
同伴、アフターは禁止な所が大半です。
誘われれば断って構わないと思います。
勤務時間の違い
キャバクラは、基本的に0時から6時まで営業する事が法律で禁止されています。
なので、それ以外の時間が勤務時間になります。
朝キャバなら6時から夕方17時くらいまで。
昼キャバなら11時から21時まで。
普通の夜営業のキャバクラなら、19時から24時までが一般的です。
ガールズバーは0時から6時まで営業が禁止されていないので、だいたい17時から朝5時くらいまで営業している所が多いです。
シフトはキャバクラは曜日固定なお店が多いです。
シフトの自由度はあまりありません。
ガールズバーは副業で勤めている女の子が多いので、週一からでもOKな緩いお店が多いです。
指名制度やノルマの違い
キャバクラには指名制度があります。
フリーで来店されたお客さんが、この女の子ともっと話したいと思った時に場内指名をするパターンと、2回目来た時についてもらう女の子を指名する本指名とあります。
基本的にキャバクラにはノルマが存在します。
場内指名と本指名の数が数えられ、ランキングとして毎月発表され給料に加味されるお店が多いです。
ガールズバーは基本指名制度がありませんが、あるところはあります。
ただあったとしても指名にノルマなどはない場合が多いです。
また指名はなくてもお気に入りの女の子以外にドリンクを飲ませない人もいますし、お目当ての女の子の出勤日を狙ってお店にくるお客さんも多いです。
そのため、お客さんからウケがいい女の子はたくさんシフトに入る事ができます。
ノルマは特にない所が多いです。
服装・メイクの違い
キャバクラはドレスを着る事が必須です。
お店で貸衣装など最初の体験入店をしているような内は借りる事ができる所もありますが、貸衣装はその素材から貸衣装だと言う事がわかってしまうものなので、キャバクラ嬢として仕事を続けるのなら、自分でドレスを買う事は避けて通れません。
また、暗い店内でも映えるようにメイクは基本濃い位がちょうどいいです。
ガールズバーは女の子らしい格好であれば私服がOKなお店が多いです。
スキニーなどピタッとしたパンツであれば、ジーンズもOKな所もあります。
ただ、パジャマやスウェットなど、やる気のないファッションはNGです。
また森ガールやゴスロリといった個性的なファッションもあまりウケは良くありません。
お店のカラー次第です。
メイクはナチュラルメイクがOKな所もありますが、店内の照明が暗いためしっかりと施した方がお客さんウケはいいです。
キャストの年齢層・採用基準の違い
キャバクラはお店の箱、色に寄ります。
だいたい、18歳から23歳といった若い子を集めたお店や、20歳から26歳まで、24歳から30歳までと何となく年齢が区分されています。
30代、40代が勤める人妻系のキャバクラも存在します。
実年齢よりは見た目年齢が優先されます。
見た目の良さ、顧客の多さで採用か不採用かが変わります。
ガールズバーは若い女の子を求めています。
18歳から25歳くらいまでが大半です。
初心者OKな所が多く、ある程度の見た目で初対面でもにこやかに話せるならだいたい採用されます。
お客さんの年齢層や客層の違い
キャバクラにくるお客さんは様々です。
30代から60代まで来ますが、メイン層は働き盛りの30代後半から50代です。
若い人は上司に連れられでもしない限りはいきません。
客層もオタクっぽい人もいれば、キャバ嬢との疑似恋愛を楽しみに来ている人もいます。
接待として使う人も多いし近年は外国人のお客様も増えたようです。
また、お触りをしたがる人は高齢者に多いです。
ガールズバーにくるお客さんは30代が多めです。
キャバクラに比べてかかる費用が少ないため、あまりお金がない人も来ます。
キャバクラのプロの接客は求めてないけど、若い普通の女の子と話をしながらお酒が飲みたいって人がお店に来る事が多いです。
お触りを求めてくる人はそこまで多くありません。
ガールズバーとキャバクラどっちがきついのか？
キャバ嬢はとにかくマメじゃないと続かない職業です。
メール、ライン、場合によっては電話とお客さんがお店に来るように営業をする事が基本です。
お客さんにもしかしてこの子は俺の事が好きなのかな？と勘違いさせる位の熱量を求められています。
なので、そういう連絡がマメじゃないという人にはキツイ仕事だと思います。
同伴で時間が潰れたり、アフターで寝る時間が足りなくなるので、自律神経が狂ってしまう事もあります。
また、ご飯を深夜に食べてしまったり、毎日お酒を呑んだりする事で体重コントロールが難しく、太ってしまう事もあります。
お客さんによっては本気になってしまう人もいます。
ストーカーにあいやすい職業でもあり、場合によっては家までつけられてしまったりする事もあります。
疑似恋愛を提供しつつも恨まれないタイミングで色恋営業から友達営業への切り替えが必要になります。
そういう細かな駆け引きが大切です。
また、ドレス代、ヘアセット代、ネイル、マツエクといった自分を着飾るための経費がしっかりかかります。
毎月入ってくるお金が多ければ出て行くお金も多いのがキャバ嬢です。
稼いでいるようでいて、あまり余裕がないという事はよくあります。
ガールズバーは朝5時まで営業している所が多いため、ラストまで勤務の場合、昼夜逆転になります。
夜中起きているのが辛い人には向かない職業と言えます。
また、時給も1200円から1800円くらいなので、夜のお仕事にしてはあまり手取りがよくありません。
ドリンクバックもスズメの涙程度だったりするので、この仕事一本で稼ぐのはなかなか難しく、本業があった上で副業として在籍する女の子が大半です。
また一般的な普通の女の子をウリにしているお店が多いため、お客さんとの距離が近くなりがちです。
送りもない所が多いので、仕事とプライベートに境目がなく、あとをつけられたりしてしまいお客さんがストーカーになってしまう事も珍しくありません。
総合的にみると、私は稼ぐために働くのならガールズバーの方がきついと思います。
理由はずるずる勤めてもなんのスキルにも繋がらない事、はした金で若さと時間を浪費していると思うからです。
ガールズバーとキャバクラどっちが稼ぎやすいのか？
キャバクラはメール・ライン営業で疲れるものの、ランキングにのりナンバーに入ればやり甲斐もあり、ちゃんと稼げる仕事です。
出会うお客さんのレベルもピンキリなので、普通に生きているだけの自分の人生なら、出会う事のなかったであろう人とも話す事が出来るのは楽しいです。
客観的にもキャバクラの方が稼ぎやすいと思いますが時給によってはガールズバーと大差ない事も多いです。
朝キャバや昼キャバ、熟女キャバだったりすると時給が低い人も多いので、時給2000円、2500円くらいしか貰えていないのにドレスやヘアセットをしないといけないお店の場合だと、お金が貯まりません。
働きやすいのはどっち？
私にとって働きやすいのはガールズバーです。
給料が低くてもキャバクラよりも自然体で過ごせるからです。
キャバクラの場合、お客さんとの身体的な距離がどうしても近くなってしまいます。
同じソファーに座るからですが、お客さんによってはふとももを触って来たりもするので、そういうのは地味にストレスでした。
ガールズバーはお客さんとカウンターを挟んでいるので、身体的な距離感がカウンター分あるというのはとても大きいです。
ガールズバーで働いている女の子を触ろうとしてくる人はよっぽど空気が読めない人です。
そのくらい、お触りは禁止な所が大半です。
知らない男の人に触られずに働く事が出来るのはとても楽です。
自分の都合のいい日を出勤日として提出する事が出来るのも楽です。
出勤する曜日が固定されてしまうと、仕事やプライベートの都合で休まざるを得ない時、欠勤すると罰金になるのは相当モチベーションが下がりました。
なので、臨機応変に働きたい日にちの希望が出せるガールズバーはとても楽でした。
女の子同士、年齢が近い事が多いのでお客さんがいない時などに話をしていると結構趣味があったりする事もありました。
それがきっかけでプライベートでも仲良くなったりする事もありました。
ガールズバーが向いてる人はどんな人？
お酒、カクテルをサクサク作る事ができる人、記憶力のいい人がガールズバーで働くのには向いています。
あと、笑顔が可愛く酔っ払いの話にもにこやかに対応出来る子、愛嬌が求められています。
OLなど日中本業は別にあるという人が、お小遣い稼ぎに働くのが一番だと思っています。
キャバクラが向いてる人はどんな人？
とにかくマメな人、明るい人、エネルギッシュな人はキャバ嬢に向いています。
同伴でお客さんと一緒にご飯を食べたりプレゼントを買いに連れてってもらったりといった行ためそのものを楽しめる人もキャバクラには向いています。
逆に仕事とプライベートをきっちり分け、自分の時間を持ちたい人にはキャバクラは向いてません。
水商売の各職種ごとの違いを解説したカテゴリーです。
