デリヘルドライバーのバイトは楽しく、3年間続けてました。

当時、大学生だった私はとにかく貧乏でした。

しかし、免許を取得したらどうしても乗りたい車がありました。

そのため、最短でお金をためるにはどうしようと考えていました。
 

たまたま、求人誌に時給の良い夜間の送迎と言う求人が出ていました。

この時点ではデリヘル嬢の送迎のお仕事とは知りませんでした。
 

ただただ、時給の良い仕事と言う内容に釣られ面接に向かいました。

特にデリヘル嬢の送迎の仕事がやってみたかったと言うのではなく完全に時給で決めました。

デリヘルドライバーの良い点は平日や月末が異常に暇で待機時間ばかりということです。
 

また、デリヘル嬢をお客様のもとに届けて時間が終了するまでまた待機時間となります。

近距離の場合は一度、事務所に戻るのですが遠距離の場合は近所で時間を潰す事となります。
 

この待機時間も賃金が支払われるのが良かったです。
 

夜間の仕事のため時給も他のバイトと比べ物になりません。

平日の市内を車で運転する場合、渋滞も多く非常に疲れますが夜中は流石に交通量も減りますから運転自体で疲れる事はありませんでした。
 

ただし、待ち時間ばかりだと時間を潰す事に疲れます。

在籍しているデリヘル嬢の方は基本的に年上の方ばかりでしたが非常に気さくな方が多く、運転中も楽しい時間を過ごす事が出来ました。
 

風俗の裏話も聞けたりしてこの仕事でしか経験できない体験です。
 

この仕事の場合、デリヘル嬢と付き合う事が出来るとかただで楽しい事ができるなどの想像も膨らみますがそれはありません。

こちらもあちらも仕事は仕事。完全に割り切りです。
 

この仕事を通じて、多くのデリヘル嬢の方から楽しい話や辛い話を沢山聞きました。

この仕事がいつしか楽しくなり、結局、3年間続けていました。
 

退職した理由は就職のためです。

非常に社会勉強にもなりました。

 
良い事ばかり書きましたが当然、お金を頂いてやるお仕事ですから嫌な事もありましたよ。
 

一番辛かったのがお客様から指名した女性の容姿についてのクレームです。
 

基本的に私が対応する仕事ではありません。

事務所の方とお客様で話し合って結論を出すのです。
 

デリヘル嬢を迎えに行った時、たまに私に罵声を浴びせる方がいました。

わざわざ駐車場までついてきて罵声を浴びせるのでよほど腹が立つ事があったのは間違いないでしょう。
 

はじめは物凄く怖かったです。

相手は私がただの送迎の学生とは思っていませんから。
 

基本的に謝ってデリヘル嬢をのせて逃げるように帰っていました。

何度か経験するうちに慣れてしまったのでそんなに気にする事ではないと思います。
 

仕事の上で嫌な思いをしたのはそれくらいで基本的には楽しい仕事でした。
 

仕事以外で、困ったのが友人に何のバイトをしてるのか聞かれた時です。
 

親に夜間の荷物の配送と嘘をついていました。

周りの友人達がスーパーやコンビニでバイトしている中、デリヘル嬢の送迎とはなかなか言いにくいものです。

はじめは秘密とはぐらかしていました。
 

しかし、段々と、デリヘル嬢の方と話をしていく上で気持ちが変わってきました。
 

彼女達は生きるために必死。僕達みたいな学生のような生ぬるい考えの人間とは違い、尊敬できる部分が沢山あると思うようになったのです。

それから、私はゆ人達に堂々とバイトの事を話すようになりました。

  
風俗嬢の送迎の仕事は非常に勉強になる事が沢山あります。

煌びやかな世界に潜む陰のお話など、普段は体験できない話を聞く事も出来、非常に勉強になります。
 

デリヘル嬢と知り合いたいという安易な気持ちで始めようと言う方が居ましたらやめておいた方が良いです。
 

きちんとプロとしてデリヘル嬢を安全にお客様のもとへ届け、事務所まで連れ帰る。

車内では彼女達の会話をきちんと聞き、疲れている時は彼女たちが仮眠をとれる時間を作る。
 

相手の気持ちを察する事が出来る人ならこの仕事には向いてるかも知れませんよ。