水商売の職種ごとの違い。きつさや稼ぎやすさを比較!

クラブとラウンジの違い どっちがきつい?稼ぎやすい?

クラブとラウンジは似ているのでいまいち違いがわからない人もいると思います。

しかし実は働く側にとっては結構違います。

クラブとラウンジの時給や接客の仕方の違い、どっちがきついのか・稼ぎやすいのかなどについて経験者に聞いてみました。

クラブとラウンジの違い

時給や給料システムの違い

給料は地域によって違いますが、私の場合を紹介します。

地方都市にて働いていたときのものです。

クラブ勤務

日給保証22,000円
バック本指名バック3000円、場内指名バック3000円、ボトルバック10%、同伴バック3000円
罰金制度遅刻30分につき日給-10%
給与の支払い方翌会社規定日に銀行振り込み
日給から引かれるもの10%、1000円、送り市内一律1000円 他/月に5000円社交費

ラウンジ勤務

時給2,800円
バック本指名バック1000円、同伴バック500円
罰金制度なし
給与の支払い方全額日払い
日給から引かれるもの1000円、送り無し

と一見するとクラブの方が手取りいいですが、その分お客様関連で出て行く分も多くあります。
 

お客様の平均会計です。

  • クラブ……27000円/1セット60分
  • ラウンジ……5000円/1セット90分

 

クラブでの会計金額を見た後にラウンジの会計金額を見ると桁を撃ち間違えたのかと思う程激安ですよね。

お客様の支払額が増えれば増える程、同伴やアフターの食事代くらいは私が、と格好つける機会が増えたり、お客様の誕生日プレゼントの予算が上がるのです。
 

売れているキャストほどお金が無いとはよく言いますが、売れてなくても指名客が数人居るだけで毎月の貯金額はそんなに作れませんでした。

なんだかんだでラウンジ勤務時のほうが手取りは少ないですが毎月貯金出来て実家への仕送りもしっかりと出来ていました。

仕事内容や接客の仕方の違い

お酒を作ってお客様を楽しませる会話をするという点ではどの水商売も相違ないと思いますが、クラブ勤務とラウンジ勤務の明確な違いをあげるとしたらそれは「お客様との距離感」です。

色恋営業、友達営業などスタンスがあるとは思いますが、お客様への感謝の距離感が、クラブとラウンジでは変わってきます。
 

営業メールをして、時事問題を調べ、お客様の興味のあることを調べ、身だしなみを整えてお店へ出勤。

お客様を楽しませて、お酒を作り自分でも飲み、テーブルを綺麗に保ち、またお客様を楽しませる。
 

そうして出てきた会計金額が、クラブとラウンジでは違います。

シンプルにクラブの方が何倍も何十倍も高いです。
 

そうなると必然的にお客様から求められることもランクが上がって仕舞いますよね。
 

枕営業をしろということではないのです。

お客様へ多大な感謝をこめて、お客様の喜ぶ顔をもっと引き出す努力がクラブには必要になってきます。
 

ラウンジでもスナックでもキャバクラやニュークラブでもそれが出来ている人は当然居ます。

そういうことを出来る人が常に高給を持って帰るのです。
 

自ずと接客方法が変わってきませんか?
 

自分の時間を割き自分の興味の無いことを学び、美容を磨き綺麗になって、最終的には自分へお金として帰って来ますし、学んだ知識は自分のものです。
 

クラブとラウンジ、シンプルに考えたときどちらが自分に向いているでしょうか?

貰えるお金の金額ことは後回しに考えてみてください。

客との連絡先交換や時間外営業の違い

フリーのお客様との連絡先交換は当然ですが、クラブではママや先輩のお客様との連絡先交換する機会もあります。

というのも引き受け制というものを今でも取り入れているクラブが多く、その制度の場合、担当のキャストと貴女とでお客様に来店を促すのです。
 

クラブ勤務時は同伴やアフターの会計を持つこともありました。

お客様の使ってくださっている金額を思えば、これくらい私が、という考えも大切です。

先行投資のようなものです。
 

アフターにいく行かないは勤務外のことなので自分の意思で決めてくださいね。
 

営業連絡は昼間がベター。

お店に出勤してからの連絡だと、出勤してからの連絡だな、と感づかれてしまいます。
 

今は便利な世の中になりコピーアンドペーストなども出来ますので、大勢に送り易くなりました。

勤務時間の違い

クラブ

  • 出勤・・・19時15分
  • 朝礼・・・19時20分
  • 開店・・・19時半
  • 閉店・・・翌1時

 

ラウンジ

  • 出勤・・・19時55分
  • 朝礼・・・なし
  • 開店・・・20時
  • 閉店・・・翌1時

 

地方だったからか風営法を守っているお店ばかりでした。

地域により風営法を守っていないお店もありますので届出の違いなど自衛してくださいね。

指名制度やノルマの違い

クラブでは永久指名制度でした。

その為引き受け制というものもあり、先輩Aの指名客Bの枝であるCが貴女指名でひとりで来店されても、先輩Aさんへバックが行くというものであり、Bさんが貴女を指名来店して来ても、売上は先輩Aさんへ行きます。
 

この制度があると指名客を取った取られたという醜い諍いが起きません。

しかし貰う金額が高い分ノルマも課せられます。
 

多いものは売上ノルマ。

この期間中にいくら売り上げないと罰金などもありますが、毎月自分の給料分は最低でも売上ないと時給が下がるスライド制などもあります。
 

反してラウンジはゆるく、指名なのか指名ではないのかの判断材料が自己申告のお店もあります。

ノルマもなく、楽に働けるのがメリットです。

服装・メイクの違い

化粧はもちろんはっきりめが好まれます。

ぼやけた化粧では出勤させてもらえないこともしばしば。

酔ったお客様にも顔を覚えてもらう為、近年は店内証明が明るい店舗も少なくありませんが化粧は濃いものが好まれています。
 

服装はキャバクラやニュークラブのような店内でしか着られないような質感のものではなくても、パーティードレスやパーティーワンピースといったそのまま外に出られる服装も許可されています。

キャストの年齢層・採用基準の違い

クラブのキャスト年齢層は20代後半~40代

お客様の会話についていけると面談で判断されれば若くても採用されます。

ラウンジのキャスト年齢層は19歳~で幅広く、社会一般的な会話が出来れば採用となりゆるいです。

お客さんの年齢層や客層の違い

お客様の年齢層は大差ありませんが、そろって30代以降が多く目立ちます。

若い子は苦手と20代キャストを年齢でNGにするお客様もおり、会話スキルがあればOKなど、シビアになってきます。

また当然安い分ラウンジには安いお客様が目立ちます。

クラブとラウンジどっちがきついのか?
クラブ勤務できついと感じたのは、引き受け制度。

新規客があまり無い中この制度があると全然売上を作ることが出来ず結果的に給料もあがりません。
 

お客様への投資もつらかったです。

私は仕事=お金を稼ぐ場所、つまり稼ぐ場所なのにお金使いたくない、という考えの子供だった事もあり、どんなにお客様が大金を使って下さってもしばらくはこの考えのまましぶしぶ先輩に教わった事を実践しているだけでした。
 

またママとの距離感もつかめず、ある日を境にママの席につけてもらえなくなったときはいらない事をしたのかと思い悩んでいました。

休みの日にお店ぐるみでお客様と出かける機会なども多いお店で、プライベートを使いたくなく悩みました。
 

結果的に見れば、日給保証をいただけていましたし、お客様への先行投資も何倍にもなって帰ってきました。

ママの席につかなくなった事は自分の指名が増えてきていたからで、休日返上も自分の意思では絶対やらなかった体験をいくつも出来たので楽しい思い出です。
 

ラウンジ勤務で辛かったのは当然ですがお給料の安さ。

会計金額が安い分けちな人ややからのようなお客様も目立つ中、キャバクラ勤務より十倍疲れて給料が1/10という現実がつらく、何度も退職を考えていました。
 

売上のために毎日キャパオーバーの飲酒をし翌日の昼職に響く毎日で昼職を解雇されそうになったという本末転倒なこともありました。

先輩キャストとの関係性も悪く、気づけば胃潰瘍になってしまっていました。
 

結果的には、お店の色と合わなかったので違う同業店へ行った途端お客様うけもよくお給料につながりました。

飲酒量を無理せずに前店より稼げましたし、売上を作れば自分以下の人たちがなにを言ってきても気にならないものです。
 

総合的に見ると、どちらという甲乙はつけられません。

どんな仕事にもつらい箇所はありますし、それが貰う給料額が上がれば上がる程増えるのも当然のことなのですから。
 

その職種が向いていないと思う前に、店舗を変えてみるのがいいかも知れませんね。

クラブとラウンジどっちが稼ぎやすいのか?
クラブはなんせ高給をもらえます!

モチベーションにもつながります。

ラウンジはゆるい分無理なく働けます!
 

ありのままで会話していただけで指名来店してくれるお客様がいたりと、安い分集客が多いです!
 

結果、どちらも働きやすいです。

結局は自分次第なのだなと実感いたしました。
 

今の時代は1日体験入店などもできますし、まずは働いてみて、それで自分に合うのならそのお店へ決めるのがいいかなと思います。

結論として私はクラブを選び、クラブで長年働かせていただいております。

働きやすいのはどっち?
クラブを選んだ理由としては、単純に自分に向いていたのだと思います。

元々はお小遣い稼ぎのために入った夜の世界で、なぜ入ったんだと周囲がなぞに思うほどの男嫌いでした。
 

男というものへの印象がマイナスからスタートでしたが、クラブにいらっしゃるお客様は皆様紳士で、下ネタなんてほとんどおっしゃらず、触ってくるなんて言語道断です。

黒服さんが見張っててくれるのでどんなお客様でも安心して接客できましたし、お客様の好みの情報を調べるうちに知識がたくさんつき、また違うお客様へ気に入られるというとてもいい循環になりました。
 

最初は本当に嫌だった先行投資も何倍にも何十倍にもなって自分に帰ってきますし、お客様へのプレゼントを選びに違うお客様と買い物、なんていう今すぐ出来る方法でふたりのお客様をつなぎとめられるのですから、とってもシンプルなものだったわけです。
 

頑張った分すぐに返ってくるので、元々ニュークラブでの経験があった私にはクラブ勤務の方がやりがいを感じ、続けることができました。
 

今では貯金も出来るようになりましたし、お客様とのプライベート勤務外も楽しんでいます。

自分に合ったお店探しは大変ですが、頑張った分こうして人生が楽しくなりますよ

クラブが向いてる人はどんな人?
自分の興味の無いことでも調べられる人。

お客様の興味のあることを調べるのは興味が無いと大変なものです。

それでもできる好奇心旺盛な方でしたら、向いていると思います。
 

あとはやり方次第でなんとでもなります。

プライベート使わない事だって出来ますよ。

ラウンジが向いてる人はどんな人?
みんなでわいわいパーティー感覚が好きな方。

ラウンジに来るお客様はそういう方が多いです。
 

お酒を飲めなくても働けるお店があるのでわいわいが好きな方は調べてみるのもいいかもしれませんね。

もちろん、1対1になることもありますよ。

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