体験入店とは、キャバクラで働きたい時に実際の店舗で試しに数日勤務してみることを言います。
普通のアルバイトにもある、本採用される前の仮採用と同じようなものだと考えて大丈夫。
働くお店の場所の確認だけでなく、面接だけだと分からなかった営業中のお店の雰囲気や一緒に働くキャバ嬢のレベル、どんなお客さんがお店に来るのかを知ることが出来るシステムです。
Contents
体験入店するメリットとは?
体験入店は、女の子とお店の双方にメリットがあります。
体験入店をすることで、
お店は女の子の接客技術や雰囲気を把握したり、自分のお店にふさわしいかどうかをみることができます。
女の子は、実際に働いてみて働きやすいかどうか、業務と時給が見合っているかどうか判断することが出来ます。
だいたい、体験入店は1日から3日ほどあり、それが終わってお店と女の子の両方が、本採用に対して同じ気持ちになった時に、本採用して働く流れになります。
「お客さん受けがいいかどうか」や「接客技術はどの程度あるのか」を面接だけで見分けるのは難しいです。
女の子も、「面接時で聞いていなかった」「こんなはずじゃなかった」という出来事はなるべく防いだ方がいいですよね。
なので、キャバクラで働きたいと思った時は、体験入店のあるお店で働くようにした方がいいと思います。
体験入店ってお給料はもらえるの?
体験入店とはいえお仕事なので、もちろんお給料はもらえます。
キャバクラは、日払いというシステムはあまりなく、月のうちの決まった日にお給料が支払われるということがほとんどです。
ただ、体験入店の場合はだいたい日払いさせてもらえます。
体験時給は、お店やエリアによって変動しますし、女の子のレベルやスカウトを通しているかどうかでも変わってきます。
なので、体験時給がいくらかもお店に確認しておくといいと思います。
基本は、時給×時間で、そこから送り代や貸しドレス代、所得税や福利厚生費を引いた金額を払ってくれます。
体験入店ってどんな感じで過ごすの?即日体入って何?
即日体入とは、面接を受けた日に面接後、そのままお店でドレスを来てお客さんに接客して働くことをいいます。
即日体入がOKなお店は、面接に合格すればそのままお店に出ることができます。
一刻も早く本入店できるお店を探している場合などは、面接と体入の時間があくと、それだけお給料が入るのも遅くなります。
そのため、即日体入してもらえると時間を無駄にせずに使うことができます。
キャバクラの面接を受けた時に「体験入店をしてみますか?」と言われて働く時は、こんな感じの流れになります。
- お店が営業を開始する2時間前くらいに面接をします。
- 採用されたら、お店用の名前(源氏名)を考えます。お店にドレスを借りたり、ヘアメイク(軽く巻いたり)をしたりします。
- 未経験であれば、簡単なテーブルマナーを一通り教えてもらいます。具体的には、お酒の作り方や、灰皿の取り替え方、グラスの水滴の拭き方などです。
- お店によっては、女の子用のカクテルの注文の仕方や、ボーイへの簡単なハンドサインなどを教えてくれるところもあります。
- お店がオープンしたら実際にフロアにでて勤務開始です。
- 時間まで働いた後は、お給料の計算をして引かれ物が抜かれた後、手渡しでもらいます。
- 本採用されるかどうかは、お互いに話をしてから決めます。
という流れです。
面接を受けた当日に必ず体験入店をしなくてはいけないのかというと、そうとは限らず、日を改めて体験入店するという選択をしても大丈夫です。
ドレスを借りることはだいたいのお店であれば出来ますが、面接に受からなければ即日体入まで進みません。
お店がお客さんの前にいきなり出してもいいと思えるような、しっかりめのメイクをしていくようにしましょう。
体験入店中に注意した方がいいポイントって?
体験入店中は緊張することが多く、「何かわからないことがあったらきいてね」と、先輩キャバ嬢から優しく言ってもらっても、未経験の場合は特に、「何がわからないのかがわからない」状態になったりすると思います。
何を気をつけた方がいいのでしょうか。
体験入店の時に注意すべきポイントをまとめてみました。
日を改めて体験入店をする時は、遅刻やドタキャンをしないようにする
面接から時間が経って、体験入店の日が近づいてきた時にめんどくさくなってしまって、体験入店の時間に遅れたり、約束をブッチしたりしてしまう女の子がたまにいます。
が、遅刻やドタキャンは一番嫌われてしまいます。
夜の業界は、意外と繋がりが多いんです。
ブッチしたお店が大手の系列店だったりする場合、要注意人物だという情報が系列店同士で共有されてしまいます。
また、情報が洩れたりすることで、他店でも面接に受かりにくくなることもあります。
スタッフは、体験入店してもらうために色々と準備しています。
当日は先輩キャバ嬢に仕事を教えるようにお願いしているかもしれませんし、送りのドライバーを増やしているかもしれません。
営業をしながら、未経験の子がなるべく無理なく働けるように下準備をするのはそれなりに大変です。
そんなお店の気遣いを無駄にするような行いをするのは、社会人としてどうかと思います。
とは言え、人間なので用事がずれ込んでしまったり、どんなに気をつけていたとしても、寝坊してしまうこともあると思います。
遅刻しそうだとわかった時点で、連絡するようにしましょう。
報告・連絡・相談は昼の仕事だけではありません。
夜の世界にだって、マナーはあります。
自分から誠意を込めて謝ることで、相手ははじめて許すという選択を選ぶことができます。
失敗することがいけないのではありません。
失敗したあと、どう行動するかが大事なポイントです。
お客さんのグラスは注意深く気にする
お客さんのお酒を作るのはキャバ嬢の仕事の中でも基本中の基本だと言えます。
基本的にはグラスが空いてしまう前に、お酒を作るようにしましょう。
お客さんに「お酒がなくなった」と言われてから作るようではキャバ嬢失格です。
話に夢中になってしまうと、ついグラスを確認するのがおろそかになってしまうというのは、キャバ嬢未経験だと仕方がない部分だと思いますが、新人なんだから忘れて仕方ないと開き直ってしまうのはダメです。
また、お酒を用意するのも大事ですが、お客さんのグラスに水滴がついていた時は、水滴をハンカチで拭くのも大切です。
水滴がついたグラスはもちあげると雫が垂れて、スーツを濡らしてしまったりと不快な気持ちになりますよね。
そっと、グラスを拭いてあげるとお客さんが気持ちよくお酒を飲むことが出来ます。
お客さんがタバコを取り出したら、火を差し出すのを忘れない
キャバクラに来るお客さんは、喫煙者が多いです。
キャバ嬢は、気持ちよくお酒を飲んでもらうためにサポートするお仕事なので、タバコに火をつけてあげることも大事なお仕事のひとつです。
ただし、注意した方がいいポイントがあります。
まず、ライターの火をそのままお客さんにかざしてはいけません!
お客さんの目の前や、タバコの先で火をつけるのは危ないです。
ライターの火が急に大きく出るなんてこともありますし、緊張から火がうまくつかなくてカチカチと着火しようとあわてて動かすのは、あまりキレイな仕草ではありません。
慌てずにライターを使う時は、自分の胸元で点火するようにしましょう。
点火したあとは、お客さんが熱くならないようにライターを持っていない方の手で火をおおうようにして差し出しましょう。
また、マッチを使うのもおススメです。
マッチを使う時は、箱に擦る時は自分に向かって擦ることを意識しましょう。
お客さんに向かって擦るのは、良くありません。
タバコに火をつけ終わった後は、マッチを持っていない方の手で火をおおいましょう。
炎が安定したのを確認したら、お客さんが口にくわえているタバコにそっと近づけて、そっとつけてあげるといいですね。
この時、マッチもライターもお客さんが火に向かって身体を動かしたりする必要がないように、タバコの先にちゃんと持っていくようにしましょう。
タバコの火をつけおわった後は、自分の方に戻し、顔を近づけて吹き消します。
その後は、お客さんにマッチの煙がなるべく漂わないように意識して灰皿に入れるといいですね。
お客さんが自分でライターをつけるよりも先に火をつけるということを心がけなくてはなりません。
待たせてしまわないように、タバコを吸うお客さんの場合は吸い方やペースなどを把握しながら話すようにしましょう。
灰皿がいっぱいになる前に取り替える
タバコを吸えば、吸い殻が出ます。
吸い殻がいっぱいになった灰皿というのは、あまり見ていてキレイだと感じる物ではありません。
なので、灰皿がいっぱいになる前に取り替えるのもキャバ嬢の仕事のひとつです。
灰皿を交換するペースはお店によって違います。
吸い殻が2本溜まれば交換してというお店もあれば、1本で替えて!というお店もあります。
その辺は、お店のルールに合わせるといいですね。
交換の仕方は、まずは新しい灰皿を吸い殻のある灰皿にかぶせます。
なぜ、灰皿で蓋をするのかというと、灰が飛んでしまう可能性があるから。
灰が舞って、お客さんのグラスに入ったり、お客さんのスーツにこぼれたら大変ですよね。
なので、そうならないように使用済みの灰皿には必ず新品の灰皿を重ねて交換しましょう。
お客さんにタメ口は使い過ぎてはいけない
お店の雰囲気にもよると思いますが、キャバクラでお客さんにタメ口を使い過ぎるのは生意気だという印象を与え、時に失礼だと思われてしまうこともあります。
しかし、敬語だけで話すのもお昼の仕事のようなかっちりした堅苦しい雰囲気になるので、敬語とタメ口のバランスを考えて話すようにしましょう。
基本的には、先輩キャバ嬢の口調を注意深く観察し、新人キャバ嬢なんだと分かってもらうためになるべく敬語多めで話すと良いと思います。
自分の感情に少しタメ口を混ぜると、堅苦しさが程よく抜けます。
「嬉しいです」「楽しいです」という言葉が、「うれしい!」「楽しい!」という言葉になったからといって、失礼だと怒り出す人はそんなに多くはありません。
むしろ、気を許してくれたのかな、そんなに喜んでくれるなんて可愛い子だなとまんざらでもない気持ちになります。
敬語とタメ口の比率は8:2。
その上で、お店全体でお客さんに対して敬語しか駄目なお店なのか、タメ口多めのお店なのかを見極めるといいと思います。
笑顔を忘れないように作る!
どうしても緊張してるとかたくなってしまって、笑顔が作れていないキャバ嬢を見かけます。
笑顔って、女の子を魅力的にみせる一番のアイテムです。
カチコチで真顔だったり、むすっとした顔の女の子に、どんな完璧な接客をされたとしても心が癒されないんですよね。
口角のあがった笑顔が、やっぱり一番可愛いと感じます。
お店は照明が暗く表情が見えにくい部分もありますよね。
また、お酒が入るので普段のテンションだと暗く思われてしまうことも。
陰気だとか、暗い女の子だという風に思われると損です。
キャバ嬢の時は、普段よりも声のトーンをあげて、感情表現をオーバーに、ちょっとしたことでも笑顔を作るようしましょう。
いつでも笑顔で頑張っている女の子をアピールすれば、それだけお客さんに好印象を与えることができると思います。
本採用の話は体験入店が終わってから!
体験入店をした後で、お店からお給料をもらうと思います。
本採用されるなら、お給料を渡してもらった時にその話を振られると思います。
その時に、ここで働きたいなという気持ちがあれば本入店するといいと思います。
体験入店のお給料をごまかすようなお店や、働いて気になる点があるお店だったりする場合は、お店からのお誘いを「断りにくいから」と本当は働きたくないのに後ろ向きに働くのは辞めましょう。
納得のいくお店で、無理をしないで働くことをイメージするのがなによりも大切です。
今回は、キャバクラ の体験入店の1日の流れと、注意すべきことがなんなのかをご紹介させていただきました。
何事もはじめてすることは緊張したり、不安になったりするものです。
慣れていないから失敗してしまうこともあると思います。
ただ、周りも新人だと分かってくれています。
失敗した時はフォローもしてくれるはずです。
今、しっかりしているように見える先輩キャバ嬢も、最初からしっかりしていた訳ではありません。
緊張したり、失敗するような新人時代を乗り越えて今のような存在になったんです。
失敗した時に、失敗したってしょうがない!と開き直ったりするのではなく、どうして失敗してしまったのか、どうすれば良かったのかをちゃんと気をつけるようにしましょう。
その日注意されたことは、二度と注意されない気持ちで頑張れば、きっと先輩キャバ嬢からも可愛がられるはずです。
あまり、怖がったりせずに気軽に挑戦することで、今よりも新しい世界が開けるはず。
参考にしてみてくださいね。