名前 | トントン |
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職種 | キャバクラのドライバー |
地域 | 東京 |
時給 | 1,200円 |
かつて代行運転の仕事をしており、その際に知り合ったのが今お世話になっているキャバクラの人気No1の嬢でした。
代行運転もキャバクラの送迎も、お酒を飲まれた方を相手にしているためトラブルになることもありますが、酔っ払った男性を相手にするより、酔っ払った女性を相手にしているほうがマシなのは言うまでもありません。
お店によって異なりますが、キャバクラ店で送迎サービスを受けられるのは売れっ子キャバクラ嬢のみ、どこの業界でも売れっ子になるような方は努力をしており、マナーやモラルが身に付いています。
売れっ子の彼女たちと比べれば私の収入は1割ほどですが、それでも鼻に掛けるようなことはなく、向かいに行けば「宜しくおねがいします」、送り届ければ「有難うございます」と当たり前のように言ってくれます。
年頃の娘がいる私としては、夜の世界で働くことに賛成は出来ませんが、彼女らと接するようになってからは仕事などへの偏見が改められました。
キャバクラ嬢が私を使う時は、お店にとっては喜ばしくありません。
なぜなら、私が迎えに行くということは同伴出勤の相手がいなかった時、私が家へ送り届けるということはアフターの相手がいなかったことを意味するからです。
プロのドライバーとしては気持ち良く利用してもらうことが一番大切、そのため「今日は同伴出勤・アフターがあるので送迎は結構です」と言われることが嬉しいことです。
キャバクラに訪れるお客さんは、何とかして嬢を口説こうとして大金を注ぎ込みますが、送迎中の私は嬢と二人っきり、しかも店からはお金ももらえるので、お客さんからは羨ましがられます。
娘と同年代の嬢達、親元から離れて一人暮らしをしている嬢達にとって私は父親的存在、そのため中には私のことを「お父ちゃん」と呼ぶ者もおり、信頼関係を構築するのが難しい夜の世界で親子のような関係を築けるのは、信頼を得られているからではないでしょうか。
人気キャバクラ嬢になると誕生日などのイベント時には、お客さんからのプレゼンが重複することもあり、「もし、よかったら娘さんに」と頂けることもありますが、私や娘にとっては高価なモノのためお断りをしています。
この仕事をやっていて一番嬉しいのは、嬢が勤め上げ無事にこの世界から足を洗うことが出来、夜の蝶から普通のお嬢さんとして生きていると知った時です。
「嫌だったこと」同年代の娘がいる私にとって、問題ある男性と嬢が良からぬ関係に陥る時は辛いです。
ドライバーに過ぎない私が、嬢に口出すことは御法度が暗黙の了解、経験上から嬢が道を誤る可能性が高いと思っていても、ドライバーとしては口出すことは許されません。
案の定、トラブルに発展した嬢が退店しなくてはならない状況になっても、私が出来ることは送迎のみ、その時は何もしてくれなかった「お父ちゃん」を見るような目で私を見るため辛いです。
タクシーやトラックなど様々なドライバーがいますが、利用者からの信頼が不可欠なのはどのドライバーにも共通しています。
自動車免許さえあれば業務をすることは可能ですが、キャバクラ嬢など水商売に関わる仕事をしている方はプライドが高く、リスペクト出来る方でないと水商売のドライバーは務まりません。
水商売をしている女性は軽く見られがちですが、彼女たちは多くの男性を見ているため、嘘か本心かを見抜く能力に優れています。
自動車免許さえあれば務まると安易に考えている方では、海千山千の彼女たちには良いように利用されるだけです。